山形県酒田市の和食 鮮魚料理 魚の目利きが腕をふるう割烹料理店 魚御殿やまもと

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川ますと牛若丸の隠し味

2016.08.16

「魚御殿やまもと」訪問記
コラム二スト 旅人:泉六感
「♪・・・今町 船場町 高野浜(こやのはま:興屋の浜)
毎晩お客が どん どん しゃん しゃん
ほんまに酒田はよい港 繁昌じゃ おまへんか・・・♪」
『酒田甚句』より

日和山を海側の西北に下った現在の南新町に「魚御殿やまもと」がある。
この辺りは江戸時代に高野浜(こやのはま:興屋の浜)と言われ、色町としておおいににぎわった所だ。
北前船で上方文化が運ばれて、酒田甚句の歌の中にも「ほんまに」とか「おまへんか」と上方言葉がにぎやかに入っている。

img03「魚御殿やまもと」は角の港郵便局の隣、隠れ家的な佇まいで、常連さんや地元でも知る人ぞ知ると言った通のお店だ。
昭和元年創業以来、魚屋、魚介類専門店として老舗の料亭に魚を卸したプロ中のプロの魚屋だ。
そんな魚屋時代からの目利きが評判を呼び、「魚御殿やまもと」は魚に目のない舌の肥えたお客様に一目をおかれた。
東京から飛行機で来る常連さんは庄内空港からタクシーを飛ばして一目散に来るらしい。
どうりでトレンディドラマの人気若手女優のN・Yさんや大物政治家K氏が日本海の旬の魚を求めてお忍びでやってくるわけだ。


ちょうどお腹も空いて、のどの渇きもほどよい夕刻、「魚御殿やまもと」の粋な屋号の染められた茶色い暖簾をくぐる。広くもなく狭くもない、ほどよい広さの玄関に着物姿も艶やかな女将さんの登美子さんが笑顔で迎えてくれた。2階の奥の座敷に通され、まずは冷えたビールを女将さんのお酌で一気に飲み干した。
img02目の前に並んだ料理は「川ます」の焼き物、仁八郎ご主人のの目利きが光る「うに、かに、甘海老、いか、鯛、まぐろ」の豪華なお造り、旬の野菜や海老のあつあつの天ぷら、箸でくずれてしまうほど柔らかい角煮、大ぶりのハマグリの温かいお吸い物、地元の漬物、仕上げは義経も縁(ゆかり)の味噌が香ばしい弁慶飯などなど。
地酒の銘酒「初孫」を小ぶりのぐい飲みでいただく。
刺身の良さは魚河岸直送でご主人の目に叶ったものだから絶品だ。
焼き物の「川ます」は川魚特有の臭みもなく上等なサーモンをさらに塩加減よく甘くして焼の苦味が程よい逸品であった。
ご主人に話しを聞くと昔から「川ます」は最上川の河口から300メートルほど入った両羽大橋の辺りで獲れるものが最も美味いとのことだ。
「へえ~」こんな話が食通にはたまらない。
「魚の良し悪しは、どこで見るんですか」と野暮な質問をすると
「目~で見~んの」
とご主人は真顔で自分の目を指さして、牛若丸のようにさらりとかわした。
うまい肴に美味い酒、すっかり心地良い気分になった。
女将さんにもお酒をすすめると、
「もっけでがんすの」

(「もっけだの」=「すいません、ありがとう」の最上級言葉か・・・。)

女将さんは底抜けに明るくて、聞き上手、酌上手である。
夫唱婦随のご夫婦の飾らないもてなしに、さしつさされつ酒田の夜はふけていった。

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店舗MAP

〒998-0063 山形県酒田市南新町2丁目1-2
■営業時間 :  AM11:00 ~ PM10:00
■昼定食  :  AM11:30 ~ PM2:00
■夜    :  PM5:00 ~ PM10:00

■定休日 : 不定休
■駐車場 : 大型バス4 台まで駐車可能
■人 数 : 100 名様まで集客可能
■送 迎 : マイクロバスでの送迎有り

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